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司法書士合格の肢―会社法/商法/商業登記法人を選ぶ問題集
会社法、商業登記法に限ったことではありませんが、司法書士試験の問題(過去問)は横断的に出題されるものが少なくなく、学習者(特に初学者)にとってはとても学習しにくい事が多くあります。

例えば、商業登記法ならば「添付書類」という括りで、設立から募集株式、新設合併等が同一の問題で問われていたりします。勉強のはじめや、機関・株式がどうにか分かってきたような段階でこのような問題を目の当たりにすることは、酷であり巨大な壁を感じてすくみがちになります。

その点において、本書は非常に学習がしやすいです。逐条式に問題が配列されているので、基本書を読む→問題演習→また基本書を読む、という流れでスムーズに進められます。いきなり組織再編の問題を見ることにはなりません。

ただ、問題数がやや少ないです。ページ数が300程度であり、余白も多いです。

そのため、過去問を本書一冊にして本試験に臨むのは不安が多く、かといって同じ科目の過去問を二冊購入するのも考え物です。

二年計画の一年目の人や、予備校などである程度の量の問題冊子を配布されている人ならば適度な量なのでしょうか。いずれにせよ、学習しやすい問題集である反面、使用には一定の工夫が必要な書籍であると思います。




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